栃木県の方に、所用がありまして出かけてまいりました。そのついでではありませんが、佐野厄除け大師にお参りしてきました。年末年始になりますと、関東地方のテレビCMで見かけるあの「関東の三大師」佐野厄除け大師です。佐野厄除け大師は、正式には「惣宗寺」(そうしゅうじ)という寺名で、天台宗の別格本山の一つです。
ちなみに、ここでいう大師は、慈恵大師良源上人のことです。良源上人は、康保三(966)年に第18代天台座主となりまして、比叡山中興の祖とされている名僧です。朝廷から贈られた諡号は慈恵大師といいますが、正月の3日に亡くなったので「元三大師」とも呼ばれます。
良源上人は、密教の行法を深く修め、多くの神秘的な奇跡(神通力)をあらわしたことでも知られています。その一つに、良源上人が、鬼の姿に变化して疫病を追い払ったという伝説があります。そのときの姿を模った「角大師」の御札は、魔除けの御札として古くから信仰を集めています。家の玄関先に貼ると、さまざまな厄災から身を守ってくれます。
また、「おみくじ」の創始者は、良源上人であると言われております。おみくじについて、詳しく知りたい方は比叡山の元三大師堂のホームページをご覧ください。
あいにくの雨でしたが、平日にも関わらず、参詣の方がいらっしゃいました。
「角大師」の御札を頂戴して、早速、玄関先に貼りました。