信州一宮である諏訪大社では、6年に一度(数えで7年に一度)、猿年と寅年に奇祭「御柱祭」(おんばしらさい)が行われます。御柱祭は、県内各所でも催されます。御柱にする木を山から切り出し、神社まで氏子や信者の人達が引き、上下社各一本を建柱する風習です。
松原諏方大社では、2本のモミの木が御柱として上社と下社とに献上されます。昨年、近くの稲子地区で切り出し、今年2月に山出しをしました。5月7・8日がこの祭りのクライマックスとなります。町中心部を曳行したのちに、松原湖の上下社に御柱を建てました。氏子や子どもたちの木やり歌や、町消防団と地元小中学生によるラッパの音が響いていました。
「よいさー、よいさー」の掛け声とともに、氏子が乗る9メートルの大木が坂を下る場面では多くの人たちがその様子を見守っていました。このような伝統が守られ、継承されていくことは素晴らしいことです。